「ノートルダム大聖堂の火災粉塵から大量の鉛発生中!」

先々週のパリの惨事後、政府はノートルダム付近の住人に粉塵内の鉛に注意するよう警鐘を鳴らしました。

ノートルダムに限らず、粉塵には鉛や水銀などの重金属が含まれます。だから大気汚染、鉱山、建築現場や工場など、粉塵が大量に発生するところでは将来健康被害に発展することがあるのです。

粉塵が鼻、喉、目の粘膜から身体に入り、少しずつ体の組織に蓄積して慢性鉛中毒になります。鉛が蓄積しやすいのは、まず骨や血管の壁、脳、脂肪、ホルモンの臓器ですから、骨粗鬆症、動脈硬化、高血圧、認知症、不妊、甲状腺の病気のリスクが上がります。

情緒不安や異常行動も起こります。肺、肝臓、腎臓、腸にもダメージを与えます。記事では急性鉛中毒患者がいないと言及していますが、そこではないんです。今日、明日で認知症や骨粗鬆症になるわけではなく、将来さまざまな病気を発症しやすくなります。

火災現場からは重金属以外に、建材と内装材由来のベンゼン、スチレン、トルエン、臭素系VOCなどが大量発生します。有機溶剤中毒にならないようなるべく近づかないのがよいでしょう。

鉛、水銀、VOCはいずれも解毒する手段がありますので思いあたる方はご相談ください。

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