解毒=毒の負荷を減らすこと

わたしたち現代人は汚染物質や有害な化学物質に常にさらされています。日常的に使う物質や息を吸うだけでも無意識に吸いこむ物質、食事を摂る、シャワーを浴びる、など当たり前の行動でも毎度有害な異物に接触するのです。たとえば、残留農薬、プラスチック容器、避けようのない香料、タバコ、人工関節や歯科材料の重金属などです。他に毒としてカウントするのは、個人にとってのアレルギー物質です。また、カビの菌などの慢性の感染症。これらの毒を合計したものをからだの毒負荷とします。毒負荷が過剰な人、毒の種類や量が多い人は、本来の自分の解毒機能が毒を排出しきれなくなるので、体の中にどんどん毒が溜まってきます。毒の一時保管所が満タンになると、次に体に入ってくる異物は保管所には収まらず、からだの恒常性を崩し、ホルモンのアンバランス、アレルギー反応、呼吸困難、細胞の構造破壊、リーキーガット、代謝異常、喘息、頭痛、酸化ストレス、肝機能不全や腎機能障害、重篤なケースは慢性疲労症候群や化学物質過敏症になることもあります。

基本は毒の負荷を減らすこと!

デトックスといえば、最近は女性誌でのホームデトックス特集、プチ断食、デトックススープ、オーガニックのハーブティーやコーヒー浣腸などさまざまな情報があふれています。デトックスは、家庭で実践可能な、これ以上体に毒を入れないようにする対策のことを指していると思います。
このサイトでは、混乱を避けるために、デトックスに対し、医学的に行う毒を排出する治療を「解毒」と呼ぶことにします。

「解毒」は誰にでも同じように効く解決法があるわけではありません。ひたすら毒を避け、山里へ身を隠すことでもありません。

当院で行う解毒治療は、家庭で行うデトックスとは異なり、医療レベルで行う、毒の種類と量を明確にしてから、個人の体質(解毒の機能や解毒の臓器の健康状態)に合わせた方法で体から排出させます。
重金属の解毒は総称してキレーションといいます。

解毒の反応はエネルギー依存性なので、解毒治療の前には、解毒ができる程度の体力や免疫力をつける必要があります。どの種類の毒がそれぞれどんな量からだに溜まっているか、なぜ体内に溜まってしまったか、毒の蓄積によるからだの組織損傷や機能障害がないか解明し、解毒に必要な毒の体外へ出ているルートの構築をし、さらに毒の種類によって適切な解毒法を選択します。

当院の解毒治療で対応する「毒」リスト

  • 重金属
    水銀、鉛、ヒ素、アンチモン、タリウム、カドミウム、ニッケル、スズ、セシウム、タングステン、コバルト、クロム、モリブデン、チタンなど
  • 揮発性有機化合物、有害化学物質
    トルエン、キシレン、ビスフェノール、ベンゼン、パラベン、フタレートなど
  • 慢性の感染源
    腸内腐敗菌、真菌など

なぜできるだけ早く身体から「毒」を解毒することが重要なのか?

化学物質や重金属が早く排出されるほど、毒が体内で持続的に炎症反応を起こさないですみます。
炎症という火の粉が少しでも広がらないうちに火の元を早く消すためです。

解毒治療によって改善が期待できる疾病例

  • IBS(過敏性腸症候群)
  • 便秘
  • リーキーガット
  • クローン病
  • リウマチ
  • 骨粗鬆症
  • 慢性疲労症候群
  • 甲状腺ホルモン異常
  • 副腎疲労
  • PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
  • 不妊症
  • 月経痛
  • 自閉症スペクトラム
  • 不眠
  • 認知症
  • 線維筋痛症
  • アトピー性皮膚炎
  • 肌荒れ
  • 免疫低下
  • 風邪をひきやすい
  • アレルギー体質
  • 化学物質過敏症
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 肥満
  • やせすぎ
  • パーキンソン病
    など

解毒と他の治療法を併用した治療法は、さまざまな慢性疾患に役立ちます。

キレーション

キレーションとは、過剰に体内に蓄積してしまった有害な重金属を体外へ排出する治療のことです。 EDTA(点滴), DMPS(経口), DMSA(経口)を主に使用します。アルファリポ酸、グルタチオン、ゼオライト、Nアセチルシステイン、グリシン酸マグネシウムなどの薬剤を、組み合わせることもあります。

キレーションという言葉はギリシア語で蟹などのはさみを意味します。この言葉は、薬剤で金属を固着させるキレーション剤の原理からきたものです。キレーション剤は蟹の両手のはさみが金属をはさみ、包み込むようにして金属イオンを固着し、固着された金属はその後腸、肝臓、腎臓、リンパ系を通過し体外に排出されます。キレーション療法は従来から鉛中毒の解毒に使われてきましたが、他の様々な病気についても体内の有害な金属を解毒することで改善効果が期待できます。

有害な金属の例

鉛、ヒ素、カドミウム、水銀、ニッケル、アルミニウム、タリウム、スズ、セシウムなど

当院のキレーション治療

は主に心臓血管障害、免疫異常、および重金属毒性の患者様を対象に行います。キレーション治療はEDTA(エチレンジアミン四酢酸)とその他の栄養素を1-2時間かけて点滴する方法と、DMPSの薬剤の静脈注射による方法があります。

症状や重金属毒性の種類や濃度や患者様の体質に合わせ、DMSAやDMPSの内服や解毒能を促進する治療を上記のキレーション治療に組み合わせることもあります。

解毒目的の点滴治療は、あくまでも重金属の蓄積量や基礎疾患次第ですが、 最初の20-30週間毎週1回、その後3ヶ月間ほどは2週間に1回、そして最終的には1-2ヶ月に1回の点滴を行うことが多いです。

キレーションは数多くの病気に対して使われてきましたが、その有効性に関してはさまざまな議論がなされています。当クリニックでキレーション治療を行う理由は、慢性疾患の原因治療の一貫として必要なことがあるからです。例えば、狭心症(心臓への血行障害により起こる胸痛)の患者様は、痛みの頻度、強度が軽減し、動脈硬化が改善、血圧が安定したり、高脂血症が改善しやすくなります。重金属が体内から排除されるにつれ、ホルモンの機能や神経伝達物質のバランス改善ミトコンドリアの機能改善細胞膜の修復腸内免疫の改善も起こります。そのため、片頭痛、線維筋痛症、リウマチ、月経困難症など改善しやすくなります。治療回数を重ねるにつれ患者様ご自身で治療効果を体感しやすいです。

キレーション治療は欧米諸国では40年以上の歴史があります。重金属が体外に排出されやすい形となり、身体の結合組織中に存在しなくなると様々な効果が現れます。 たとえば2013年では医学ジャーナルのなかでも権威的なJAMA誌にキレーション治療の効能についての研究結果が発表されました。この研究は心筋梗塞の病歴のある患者1700名を対象として実施され、キレーション治療が糖尿病と心血管障害の予防と治癒効果が認められるという結論でした。

身体中に蓄積された重金属は様々な疾患の原因となり、特にがんなど身体に不調がある場合には自己治癒力を低下させてしまいます。キレーション療法を行うと、カルシウム、脂肪、フィブリン(非水溶性のタンパク質分子)、その他のタンパク質や血小板要素と結合した重金属イオンはEDTAに固着します。固着後の物質は血流により腎臓に送りこまれ、その後体外に排出されます。

EDTAキレーション療法で無機・毒性物質と金属イオンを除去することで、身体をフリーラジカルから守るため、細胞膜、ミトコンドリア、DNAの損傷を減らすことができます。

さらには、筋肉、腱の組織中のカルシウム病的沈着物が減少する異所性石灰化の改善効果によって、関節痛、筋肉痛、狭心痛などの痛みの緩和や運動機能の改善も期待できます。

キレーション療法は以下のように全身の様々な病状を改善することができます。補助的療法としての利用も可能です。

老化に伴う体調不良や疾患予防のため、またアンチエイジング対策の一貫として、慢性疾患の原因に重金属毒性が関わるとき、キレーション治療が効果的です。体質・基礎疾患・現症状により使用するキレーション剤は異なるため、医師と相談して治療プランを決定します。

キレーション治療の効能

  • 心臓病、狭心症、循環器疾患、高血圧、動脈硬化、高脂血症、不整脈、心筋梗塞、心臓発作予防、末梢血管障害
  • 膠原病、自己免疫疾患(リウマチ、ループス、皮膚筋炎、橋本病、クローン病など)
  • 変形性関節炎、関節痛、異所性石灰化
  • 慢性の頭痛、片頭痛、頭重感、記憶力低下
  • 線維筋痛症、慢性疲労症候群
  • 腎機能障害
  • 骨粗鬆症、異所性石灰化
  • がん予防
  • ホルモンの機能不全;副腎機能不全、卵巣機能不全 など
  • 月経困難症、子宮内膜症
  • 不妊症
  • PCOS(多のう胞性卵巣症候群)
  • 化学物質過敏症、アレルギー体質
  • パーキンソン病、認知症、アルツハイマー、うつ症状、不眠
  • 肥満、メタボリック症候群、糖尿病
  • アトピー性皮膚炎、湿疹、慢性じんましん、乾癬、掌蹠膿疱症、にきび
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