地上300メートルから撮った世界各地の環境汚染の現状

撮影NYのHenry Fair氏

環境汚染というと鼻にストローが刺さった亀やプラスチックゴミまみれのビーチを連想するかもしれないけれど、Henry Fair氏は離れた位置から全体像を見て、そして地球がどれだけ汚されているかの警鐘を鳴らします。

https://www.vice.com/en_in/article/kzm75z/photographer-shows-pollution-we-cant-see-ourselves-environment-disaster-toxic-w

ポーランドの塗料工場

写真Henry Fair氏

これは塗料の原料ですね。青やグリーンの顔料には重金属が使われてきました。
たとえば、青やグリーンは、カドミウム、クロム、鉛、スズ。平安時代の平等院の絵画の赤は水銀です。重金属入り顔料は天然顔料よりも発色がよいのです。

重金属入り顔料を過去のもの、のような扱いにしたのは、日本では数年前から鉛やカドミウム入り顔料の規制が強化されているからです。
→H26厚生労働省の規制
ただし、ゼロ規制ではなく、少しならok。

ポーランドが日本と似た事情だとすると、あたり一帯は土壌汚染のはず。写真を見ると緑の液体が材料の塊から流れ出てます。

カドミウムはイタイイタイ病の原因物質ですね。肝臓腎臓にたまり、腎障害を起こすのが特徴です。骨の健康、骨密度にも影響します。
身近なところでは、タバコにも!重金属検査をすると喫煙者はカドミウム中毒が見つかります。過去の喫煙歴であってもカドミウムがたまっていることが多いですよ。

米国ルイジアナ、地上300mから。

写真Henry Fair氏

アルミニウムの原料ボーキサイトからの汚染泡です。
アルミニウムは生分解性*は無し。よって、泡となっても消えません。
※生分解性の意味: 物質が微生物によって分解される性質であること。-出典デジタル大辞泉-

今週実際にあった質問
「ドローンが撮影した写真か?」
答え
→いいえ。Henry Fair氏が飛行機に乗り上空から撮りました。撮影を怪しまれFBIに尋問されたこともあるそうです。苦労のたまもの。

近くの海辺の写真

写真Henry Fair氏

大量の塩素と、インクの成分、トルエン、鉛、カドミウム、水銀など漏洩しています。一見アートだけども、成分は地球に残酷です。海洋生物は汚染され…そしてあなたの食卓には海を越えてきた残留化学物質が!

ドイツの火力発電所

ドイツの火力発電所
撮影Henry Fair

石炭火力発電からの廃棄物は酸性雨、pm2.5の粒子、鉛、水銀など有害物質が大量に発生して大気を汚染する様子。
あまりの有害さに、英国は数年内、ドイツは20年以内に国中の石炭火力発電所を廃止する予定です。
今でも石炭火力発電が盛んな中国の大気汚染は世界ダントツ。そしてインドが続きます…

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